心齋窯のあゆみ


大切にしていること

焼物制作にあたって、使うほどに親しみのわく

端正で瀟洒な持ち味を大切にしています。

お使いいただく方の思いに寄り添い、

その場をなごます焼物であることを目指します。

身近に置いていつまでもお使いいただけるよう、

お客様のご趣向とご希望をお聞きし、

この世に一つしかない作品の制作に力を入れています。

是非ご趣向のご相談など、なんでもお気軽にお問い合わせください。

黒志戸呂瓶掛のある座敷

心齋窯のあゆみ

昭和29年  京都府舞鶴に生まれる

昭和54年  早稲田大学卒業 大日本印刷クリエイティブデザインセンター入社

昭和55年  本多利陶氏に師事

昭和56年  静岡市羽鳥にて作陶生活に入る 

       江時代に遠州七窯の一つとして、特に茶の湯の世界で名を馳せた

                   志戸呂焼の復興に取り組みはじめる

       開窯当初、それまで顧みられなかった窯跡の調査を行って、

                   陶片から鉄分の濃い黒い釉薬に志戸呂焼の特徴があると確信を得る

                   同年作陶と 同時に茶道を始め、表千家の堀内宗匠、吉倉宗匠、

                   裏千家の金澤先生から茶陶について指導を受ける 

平成 2年   静岡市吉津に窯を移す

       古瀬戸黒褐釉など鉄釉を主に研究する

 

 以来様々な色を含んで深い趣を湛える黒釉の開発に力を注いできました。

 平成21年には銀彩天目釉と名付けて星空や山水画を思わせる独自の天目釉を発表したのを

皮切りに、銀河鳥星天目釉、銀河金歩揺天目釉、灰釉と天目釉との掛け分けの天地玄黄天目釉へと展開させております。

 令和元年からは志戸呂の釉と、白化粧掻落しとを掛分けにした作品の制作に、力を注いで

おります。

 

 以上、茶陶を中心に、現代生活を彩る作品を作り続けています。

廣前心齋顔写真